寒い夜のできごと

 夜7時前、クルマで帰宅。駐車場から自宅に向かって歩いていたら、歩道橋の階段の上り口で男性がうずくまっていた。
 ちょっと不審に思って「大丈夫ですか」と声かけてみたら、彼は携帯電話に「119」を表示させて困った顔をしながら、こちらをじっと見ている。年はまだ20代といったところか。

 「私中国人、日本語わからない」とポツリ。気分悪いのか、どこか痛いのか聞いてもどうやらそうではないらしい。ちなみに、中国語は全く出来ないから筆談とイラストだ。
「可歩?」「何処?」など思いつくままに大書きしてみると、以外と通じたりする。

 どうやら彼は寒さで体が言うことを聞かなくなったようだ(当時の気温は0~1度)。自宅は歩いて1分くらいのところだというので、クルマで送ってあげることにした(ここはジェスチャー)。

 こちらは、かなり用心しつつも(そりゃそうだ)クルマに乗せると、暖房が効いてきて彼は楽になってきたようだ。まあ、彼自身もいきなりクルマに乗れ、と言われて相当戸惑って緊張していたようだが。

 結局1kmくらい乗せて、無事彼のアパートの前で降ろし、緊張の車内は終焉を迎えた。降りる時に彼の精一杯の「アリガトゴザマス」のひと言が妙に心地よかった。

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